薔薇十字団に愛を注ぎ込むブログです。
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★お気付きの方も多いかと思いますが、要はこれを書いた時は
「足○キ」プレイが書きたかったのですよ(開設当時から欲望に忠実)。 書いてる当時は「マニアックなもの書いてんな~;」と思いつつ試行錯誤でしたが、 まさかその1年後のスパコミで 「 益 田 の 局 部 に ヘ ア ピ ン を ブ ッ 刺 す」 と云う 究極のマニアックな司益本を出す事になろうとは、当時誰が予測出来たであろうか。 ・・・でもまぁ、益田が可愛がられて幸せなら良いじゃない(とうとう開き直りやがった)。 ◆ 「お前、可愛くないぞ。涼しい顔して書き物なんかして」 「それは…」 先程までの不満気な表情と現在の自分の置かれた状況に合点がいった益田は、 思わず笑いそうになるのを必死に堪えて榎木津の膝に頬を寄せた。 「だって…榎木津さんは嘘を吐きませんでしょう」 「うん?」 「貴方は僕みたいに自分を偽ったりしないから…だから、僕はいつだって 榎木津さんの言葉は額面通りにしか受け取りませんよう。榎木津さんが 関心が無いと仰るなら、お見合いなんて本当に興味関心が無いんでしょう。 だから、僕は変に嫉妬したり不安になる必要がありません。ねぇ、違います?」 その予想外の余裕ぶった言葉に、榎木津は一言「生意気だぞ」と呟いて 益田の鼻をぎゅっと摘んだが、益田はそれを榎木津なりの照れ隠しと受け取った。 そんな普段ではあまり見られない顔を可愛いと思ったが、いつまでも見つめているのは 悪いような気がして、益田は榎木津の中心に指を絡めながらチュ、と内股に吸い付いた。 皮膚の薄いそこに軽く歯を立てた瞬間に榎木津の息が僅かに乱れ、徐々に相手に 波が近付いている事を知って益田は嬉しくなる。 (僕に妬かせたいとか、この人にもそんな気持ちがあるんだな) 嫉妬を求められる事、執着される事、あの榎木津が自分にその感情を向けている事。 その事実に益田は込み上げるように心が満たされる。 榎木津は益田の髪に指を絡め、頭を軽く押さえ付けるようにしながら艶めいた息を吐く。 「んっ…僕は、僕のやりたい事しかやらないよ。 居たい奴と居て、行きたい場所に行って、食べたい物を食べる」 「えぇ。存じてます」 「苺なんかで釣らなくても、伯母に会いたければ自分から会いに行くし、 会いたくなければ何があろうと会いに行かない。只それだけだ。 なんで皆、そんな簡単な事が分からないかな」 「そうですねぇ」 「そういう意味じゃ、お前はまだマトモな方だろ」 「え?」 急に自分を話の中心に据えられ、益田は上目使いで榎木津を見つめた。 「初めて此処に来た時…お前は何も持ってなかっただろ。今までも此処には 色んな奴が来たけど、みんな何かしらの思惑があった。面倒だから話は 和寅に聞かせて、僕は相手にしなかったけどね」 「そう…ですか」 確かに、榎木津の背後にある様々なものを欲しがる輩は多いだろう。 元華族と云う社会的地位、実家の所有する財産、偉大なる父や兄に繋がる人脈、 果ては榎木津自身の持つ特殊な力か。 榎木津は、その不思議な体質によってあらゆる物事を見透かしてしまう。 よって榎木津相手に下らない策略は通用しないし、隠し事も出来ない。 しかし、逆に言えば榎木津自身は見たくもないものを常に見せつけられ、 知りたくなかった事実を突きつけられて失望する事も多いのだろう。 親切ごかしや敬愛の念を装って近付いてきた輩の頭上に、今まで彼は何を視たのだろうか。 欲にまみれた狡猾な搾取か、打算計算尽くの駆け引きか。どちらにしろ、禄なものではない。 (莫大な資産とか家柄とか、そんなの僕には何の興味も無いけど… 欲しい人にとっちゃ何としてでも我が物にしたいんだろうなぁ…) そもそも益田は此処に来るまでの間、榎木津の経歴など何も知らなかったのだ。 旧華族の御曹司だとか彼の持つ不思議な力の正体だとか、そういうものは 警察を辞めて神保町に来てから後々知った事だ。 だから益田には打算計算や腹芸を仕込む理由もない。 「お前が事務所にやって来た時、頭の上には鍵盤と、その上を滑る細い指と、 箱根の雪山しか見えなかった。おまけに真面目な顔して僕の弟子になりたいなんて言う。 …なかなか面白いやつが来たと思ったんだ」 「……」 榎木津は今、どんな顔をしているのだろう。頭を押さえられた益田は 顔を上げる事が出来ない代わりに、彼の脚に静かに口吻けた。 自分はただ、無我夢中で。 何かに衝き動かされるように此処にやって来て。 この人の元に、もっと傍に。 その為に何もかも脱ぎ捨てて手探りでやって来た。 (僕は榎木津さんが何者だって構いやしないんだ。 ただ、同じものを見て、同じ音を聴いて、同じ色に触れたいと―――) 「お前はとびきり馬鹿で愚かだけど…少なくとも、」 榎木津は再び、益田の中心に爪先で体重を掛ける。ゆるゆると擦り上げられて 益田は呼吸を乱すが、榎木津の眼差しは真剣だった。 「お前は僕を、裏切らない。そうだな?」 答え方次第では体重を掛けてそのまま捻り潰されるかも知れない。 生殺与奪の権利はいつだって神の手の中にある。 しかし益田は今回ばかりは恐れる事をしない。 まるで幼い頃に覚えた歌を口ずさむかの如く自然な口調で 「えぇ。勿論です」 事も無げにそう言うと、掌を使ってそれまで中断していた相手への愛撫を再開する。 鈴口を軽く吸い上げると微かに痙攣して全体が膨張するのが分かった。 益田はわざと榎木津に見せ付けるように舌を出し、密かに榎木津が 気に入っているらしい上目使いの表情で舌全体を使って、まるで子供がアイスでも 舐めるように根元から先端まで丁寧に舌を這わせると、やがてゆっくりと口を開いた。 (5)へ PR |
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妄想族。
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電車で読書。
自己紹介:
益田は正義だと信じてやみません。若者とオッサンを幸せにする為に奮闘する日々。
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