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薔薇十字団に愛を注ぎ込むブログです。
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第4話。

最近、青木×郷嶋もアリなんじゃないかと思い始めています。
文蔵の「郡治、可愛い!」って感覚は、ドーベルマンやGシェパード、
ハスキーやボクサーの飼い主が「ウチの子、とっても可愛いでしょ?」って
言う感覚に似てると思います。見た目じゃないのよ中身なの、的な。

そんなこんなで「郡治は意外と感じやすい」設定を採用してみました。
リバ表現が苦手な方は注意して下さいませ(今更・・・)。







「あぁぁんっ!はぁん、んふぅ…やぁんッ」

部屋には青木さんの声と濡れた音だけが響いている。
現在進行形で青木さんの下肢に郷嶋が顔を埋めているからだ。

「あッ!あッ!あぁんッ!郡治、もっとぉ…!そこ、もっとしてぇ…!」
「ここ、気持ちいいか?」
「うん…!悦いよぅッ!×××気持ちいいのぉ…!!
 もっと、もっとそこ強く、強く××××して…!」
「こうか?」
「あああッ!郡治、ぐん、も、ダメぇ…死んじゃうよぅ…!!」

青木さんは後ろに指を2本挿入されてグチュグチュと音がする程掻き回されて、
もう片方の手で勃起した性器をきつく扱かれたり喉奥までくわえ込まれて
吸い上げられたり、これ全部風俗でプロのお姉さんにやって貰ったら
一体いくら掛かるんだろうって位の大サービスな前戯を施されて、
強過ぎる快感に啜り泣いている。

エロい単語をダイレクトに叫びながら喘いでいる青木さんは凄く厭らしくて官能的で、
なんだか男でも女でもない別の生き物みたいだった。

てか、自分の施した愛撫でここまで恋人に反応されたら男は堪らないだろう。
自分のテクで相手に「死んじゃう」とか言われた日には、俺だったら冥利に尽きる。
世の中には相手が慎み深い方が好きなタイプと積極的な方が好きなタイプと
2種類いるけれど、俺は間違いなく後者だった。だから目の前で感じまくってる
青木さんは、俺のツボに正にストライクだったのだ。

確かに慎み深い方も、責めて責めて堪え切れずに微かに漏れる切ない声だとか、
恥ずかしさで真っ赤になって泣いても、ちゃんと「おねだり」出来るまで何もしないとか、
恋人を“開発”したい男には魅力的だろう。

だけど一緒に同じ快楽を共有して楽しみたいなら断然後者だ。
自分のした事で相手が素直に喜んでくれたら、もっと色々してやりたいって
思うものだろう。青木さんみたいに快楽に忠実なタイプには特に。

郷嶋の腕の中で鳴いてる青木さんは、欲望に素直で欲張りで甘えたがりで、
本当に可愛かった。昼間は性的な匂いなんて一切させない人だから、
余計に夜の媚態が艶めかしい。昼は淑女で夜は娼婦ってやつ?堪らないよな、実際。

「ああぁんッ!も、ダメ、ダメ、郡治ぃ…!!」
「イきそうか?」
「うんっ、もぅダメ、出ちゃう…出る、イくぅ…!!」
「いいぜ、イけよ、文蔵」

郷嶋が強く青木さん自身を吸い上げる。

「あぁぁんッ!!」

ビクンッ!と背を弓なりに反らして青木さんが達した。

「はぁ…郡、治…」
「悦かったか?」
「うん…すごかったの…」
「それは良かった」

酩酊したようなトロンとした顔つきのまま郷嶋と舌を絡めて
口吻けている青木さんは、そのままゆっくり郷嶋の体を仰向けに倒し、
自分は騎乗位の格好で腰の上に乗り上げた。

「郡治もしたい?」
「ああ。お前の中で達きたいよ、抱かせろよ、文蔵」

郷嶋は青木さんに手を伸ばす。だが青木さんはやんわりと郷嶋の手を掴んで
シーツに縫い止めた。虚をつかれた郷嶋が何か言うよりも早く、
青木さんがニッコリ笑ってこう言った。

「郡治は何もしないでいいよ。全部僕がしてあげる」





「はぁ…う、あ…」


再び部屋に濡れた音が響く。そして声の主は、
「ああ…あ、はぁ…文蔵、」

―――郷嶋のオッサンだ。オッサンの悩ましい吐息なんか聞きたくないっつーの!
精神的苦痛で慰謝料を請求してやりたいよ!しかし、そんな俺の心情など無視して
(当然だけど)青木さんは喜々として郷嶋の乳首に吸い付いている。

片方をねっとりと舐め上げ、もう片方は軽く抓ったり指で押しつぶしたり。
その度に郷嶋が眉根を寄せて熱い息を吐く。青木さんが囁く。

「気持ちいい?郡治。ねぇ、もっとして欲しい?」
「はぁ…あ、あぁ…」
「感じてるの?嬉しいな。郡治、乳首弱いもんね」

・・・オッサンの性感帯なんて心底知りたくない!
俺は世界一要らない情報を聞かされて頭痛がした。

青木さんはオッサンの胸にチュッチュッと音を立てて吸い付きながら、
空いた手でヤツの脇腹や腿を撫で回している。時々首筋を舐め上げたりして、
でも肝心な部分には一切触れない。さっきの意趣返しに焦らしているのだろうか、
時折わざと自分の腹でヤツのガチガチになった性器を軽く擦り上げたりしている。

そう言えば、オッサンは(自業自得だけど)さっきイき損なってるから、
この痒い所に手の届かない責め方はなかなか堪えるだろう。
一方、一回イッて余裕が出た青木さんは、ヤツが直接射精には
至らない箇所を執拗に舐めたり噛んだりして反応を楽しんでいる。

「なあ…もう良いだろ?挿れさせろよ…」
「駄ぁ目。さっき郡治にいっぱい意地悪されたから、そのお返し」

「だから今イかせてやったろ。それでチャラじゃねえのかよ」
「甘いよ郡治。たまには郡治も泣かされなさい」

「もう俺も達きたいんだよ…」
「自分で触っちゃ駄目だよ?触ったら全部、お預けなんだから」
「勘弁してくれ…」

郷嶋は本当に辛そうに眉を顰めて浅い呼吸を繰り返している。

「苦しい?郡治」
「見れば分かるだろ…張りつめ過ぎて痛いんだよ」
「我慢しなさい。男の子でしょ」

…コイツが“男の子”だった時代って何年前なんだ。
てか、生まれた時から髭生やしてハイライトとか吸ってそうなイメージだよ。
哺乳瓶でブランデーでも飲んでたんじゃないのか。
青木さんに良い様に弄ばれてるオッサンに、俺はいい気味だと内心ニヤニヤしていた。

「ちゃんと我慢してて偉いね、郡治。可愛いね」

青木さんがヤツの唇にチュッと口吻ける。

「可愛くねぇよ。なあ、もういいだろ。キツいんだよマジで…」

少し苛立ったように郷嶋は髪を掻き上げる。そんなオッサンの様子を見つめながら
次の瞬間、青木さんがとんでもない事を言い出した。



「そんな事ないよ、可愛いよ。凄い可愛い。ね、郡治の事、このままヤッちゃいたい。
 ・・・ねぇ、いい?今日は僕が上でいい?」



・・・え?
・・・は?
・・・ハァ?!!!

ちょっと待て、今、青木さんは何て言った?!

ヤッちゃいたいって、誰が誰を?!“今日は”って事は前にもした事あるの??!

「郡治の中、めちゃくちゃに突いて、郡治の悦い所だけ責めてあげる。
   郡治が僕のでイッちゃう所、見たい。
     イク顔もイク声も、全部見たいし聞きたい。・・・ダメ?」

俺の思考回路は一時的に停止している。
脳が考える事も想像する事も拒否している。

人間、自分の許容範囲を上回る出来事に遭遇すると、自我を守る為に
本能として考える事をストップするんだそうだ。所謂“頭が真っ白になる”ってやつだ。

「ねぇ…ダメ?」
「駄目だよ。何度も言わせるなよ。
  お前の事抱くのは俺だよ。今夜はお前が抱かれる方」
「えー?ダメ?」

「往生際が悪いんだよ。前にどうしてもって言うから
 一回だけって約束でヤらせてやったんだろ。味占めてんじゃねえよ」
「ちぇ、郡治のけちんぼ」
「煩えよ。いつまで喋ってんだよ」

郷嶋は青木さんを腰に乗せたまま、腹筋の力だけで起き上がった。

「いつまで“お預け”食らわせる気だよ。
我慢するの、あんまり好きじゃねえんだよ。早くしてくれよ“ご主人様”」

その言葉に青木さんがクスクス笑う。

「そうだね。郡治いっぱい“待て”してたもんね。偉かったね。いい子」
「だったら、早く」
「うん。郡治・・・“よし”」
「わん」

最後の郷嶋の言葉がツボだったらしく、青木さんは
「もう!可愛い!」と言いながら郷嶋の頭を強く掻き抱いた。


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益田は正義だと信じてやみません。若者とオッサンを幸せにする為に奮闘する日々。
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