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薔薇十字団に愛を注ぎ込むブログです。
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第5話。

エロが長すぎて読んでいる方が胸焼けを起こさないか心配です;
ここからは斉藤のターン。ほんのり青木襲い受けの香り。






青木さんと郷嶋は座位の格好で向かい合っている。

「挿れるぞ、文蔵」
「うん…解れてるから一気に挿れていいよ、その方がお互い気持ちいいでしょ」
「さすが。年季が違うな」
「うふふ。でしょ?」

俺は心底安堵していた。このままオッサンのアンアン言う所なんか見せられたら、
トラウマになって熱出して寝込んだ挙げ句、悪夢に魘されそうだ。

「力抜いてろ」

郷嶋が青木さんの腰を掴んで固定する。
太い先端をあてがって、そこから一気に細い体を串刺しに貫いた。

「ああぁ―――ッ!!」

青木さんが喉から振り絞るような悲鳴を上げた。郷嶋の胡座の上に
乗っかっているから、青木さんの全体重が結合部分に一気に掛かる。

「んああ…!深いよぉ…!!郡治ので、中、いっぱいになってるぅ…!!」
「根元まで入ったぜ。やっぱりお前はこっちの方が良いだろ?」
「はぁん…郡治ぃ…」
「お前が散々焦らしてくれたからな。余裕が無ぇんだ。動くぞ」

そう言うと郷嶋は青木さんの身体をガクガクと激しく揺さぶった。青木さんが身悶える。

「あぁぁんッ!あッ!ああッ!郡治ぃ!中、中がぁ…!!」
「中がどうした?」

郷嶋はグイと膝を立てて一気に2人の距離は近づいた。

「あんッ!中、中、郡治の大きいので擦れちゃうよぉ…!!気持ちいい、もっとぉ…!!」

郷嶋は言葉で応えない代わり先程より腰を激しく打ち付けてみせた。

「やあぁんっ!もっと奥も突いてぇ…!もっと激しくしていいからぁ…!!」

歓喜の表情で青木さんが強請る。もっともっとと言いながら腰をくねらせる姿は
凄ぇエロくて素敵だった。俺は思わず下腹部に力を込める。

・・・実は、かなり前(青木さんが泣いた辺り)から俺の下半身はヤバい事になっていた。
スラックスの前がパンパンに張り詰めて窮屈で苦しい。行き場の無い熱が
体内に留まってグルグル渦を巻いているようだ。正直言って、めちゃくちゃ辛い。

勃ち過ぎて痛い。
苦しい。
一刻も早くイきたい。

さっきの郷嶋のオッサンと同じ状態だ。でもヤツの場合は最終的に
青木さんの中で出せるから良いじゃないか。俺はこの持て余した熱を
どうすれば良いんだ。俺はあのオッサンとは比べ物にならない程若いんだよ!
しかも眼前でリアルタイムで青木さんの媚態を見せつけられて、これ以上の
我慢なんて出来る訳ないだろ!この際、猿ぐつわもこのままで良いや。
椅子に縛られたままでも良いから、せめて右手だけでも解放してくれよ・・・!!

俺は今すぐにでもスラックスの前を寛げて、俺自身を取り出して扱き上げて達したいのに。
もし右手を楽にしてくれたら、犯人が名乗り出てきても刑が軽くなるように裏で手を回して
取り計らってやっても良い。いやこの際、今回の監禁は無かった事にしてやっても
良いんだぜ。俺は警察官としてあるまじき事を考えていた。

いや、警察官である前に、俺は一人の人間だ。
一人の若い男として、この考え方は決して高望みでは無いだろ。
てか、ああ、もう!マジで辛い!俺は自分で言うのも何だけど、
あんまり根性無いから痛いのも辛いのもそんなに我慢出来ねぇんだよ!

俺が魂の叫びを上げていた正にその瞬間、目の前では郷嶋と青木さんが
ラストスパートを掛けている所だった。青木さんは腰を振りながら自分で自分の
胸をまさぐり、ツンと立ち上がった突起を指で摘んだり押し潰したりして
全身を襲う快楽に夢中になって溺れていた。

「あぁんッ、ねぇ、郡治、僕の事好き?ねぇ、好き?」
「当たり前だろ」
「あん、ちゃんと言って…!!」

「好きだぜ、文蔵。お前が一番だ。愛しているよ、可愛い坊や」
「嬉しい…ッ!!僕も郡治の事、大好き…!!」

青木さんは恍惚の表情で郷嶋にしがみ付いて甘い声で鳴いている。

(マジで、もう限界…)

「はぁんっ、ねえ、見てて!!
郡治の×××で気持ち良くなってイッちゃうとこ、全部見てて…!!」
「ああ、全部見ててやる。だから…達け。俺ももう限界だよ…」
「やあぁんッ!!郡治ぃッ!!」
「くッ…!!」

青木さんと郷嶋は同時にフィニッシュを迎えた。
郷嶋は青木さんの性器を2~3度軽く扱いて先端に溜まった精液を絞り取ると、
そのままズルリと萎えた自身を引き抜き、青木さんの腹の上に飛び散った精液を
綺麗に舐め取った。そして、そのままの口で青木さんと口吻けている。
青木さんの唇の端から白濁した唾液が流れ落ちて、首筋に流れた。

青木さんは口吻けたまま、緩く腰を動かして自分の性器を郷嶋の腰に
擦り付けて甘えている。終わった途端、相手に背中を向けて
煙草でも吸いそうなオッサンは、それに応えて全身を優しく撫でたりして、
ちゃんと青木さんに後戯まで施している。

青木さんの事、本当に大事にしてるんだな。俺は少しだけオッサンを見直した。

・・・しかし、こんな濃いセックスを毎晩毎晩やってたら、いつかヘルニアになりそうだ。

ベッドの上でまったりしている二人を見つめながら、俺は持て余した熱に内側から
責められていた。ズキズキとした痛みが一定のリズムで襲ってきてツラい。

(畜生、俺が何したって言うんだ―――!!)

仮に今、助けが入った所で、こんな状態の俺を見られたら身内の署の連中に
“斉藤は縛られると興奮する変態”みたいな不名誉なレッテルを貼られるに違いない。
理不尽甚だしいが、弁解の余地も無い。
俺は自分の悲しい末路を想像して、ガックリとうなだれてしまった。

(なんて可哀相な俺…)

そんな俺だが、顔を上げた次の瞬間、口から心臓が飛び出すほど驚いた。



ーーー目の前に、一糸纏わぬ姿の青木さんが立っていたのだ。





(青木さんッ!!)

俺はそう言ったつもりだったけど、猿ぐつわで口を塞がれているせいで
「ううぅ…!!」と言う声しか出なかった。

「斉藤くん、大丈夫?」

青木さんが気遣わしげに問う。俺は馬鹿みたいに見栄を張って
首を縦にブンブン振った。ちっとも大丈夫じゃねーっつの。

青木さんは俺が口が利けないのに気付いて、そっと猿ぐつわを外してくれた。
俺は久々に自由になった口で思いっきり深呼吸する。
途端に新鮮な空気が体中に充満した。

「青木さん、これは一体…?!ここは何処なんです?俺達はどうしてこんな目に…」

正確には辛い目に遭わされてるのは俺だけだったけど、俺は積もりに積もった
疑問を口にする。青木さんは俺のそんな問い掛けに曖昧な表情で返すと、一言、

「ごめんね」

と言った。俺は意味が分からずに問い直そうとした。なんで青木さんが謝るんだ。

「青木さん、あの…」
「ごめんね、気付かなくて。そのままじゃ辛いでしょ?」

青木さんはそう言うと、そっと俺のスラックスの前に手を掛けた。
スラックスの上から意図的な手つきで撫でられて、俺は背筋にビクリと震えが走る。

「あ、青木さんッ?!」

俺の声はみっともなく上擦っていた。

「こんなにしてちゃ、辛いよね。今、楽にしてあげるからね」
「ら、楽にって…」
「手がいい?それとも口でしてあげようか?」

ご飯が先?それともお風呂?みたいな気軽さで放たれた台詞の破壊力に、
俺はノックアウト寸前だった。手と口って、つまりはそう云う事だよな?!

(ぬ、抜いてくれるの…?)

青木さんはいつの間にか足元にしゃがみ込み、微妙な力加減で
俺のはち切れんばかりの下半身を撫でている。

「ねぇ…どっちが良いの?斉藤くん」

青木さんは誘うようにクスクス笑う。

「さ…郷嶋、さん…は?」

俺は思わず周りを見回してしまった。だって普通に考えて、自分の恋人が
他の男とこんな会話してて黙ってる馬鹿は居ないだろう。

しかし青木さんは平然としている。

「郡治はいいの。今してあげたばっかりだから」
「いや、そんな…」

俺は一人しどろもどろになって周りを見回すが、おかしな事に郷嶋の姿はどこにも無かった。

(いつの間に出て行ったんだ…?!)

そんな俺の戸惑いを無視して、青木さんはファスナーを指先で弄んでいる。

「ね?だから遠慮しないで?後輩の面倒見るのは、先輩として当然なんだから」
「青木さん、俺…!!」
「ふふ。どうしたいの?」
「俺…俺は、」

最後にするりと上から下に撫でられ、俺のなけなしの理性は吹き飛んだ。

「く、口で、お願いします…」



「あ…ああぁッ…青木さん…!!」
「ねぇ、気持ちいい?斉藤くん、気持ちいい?」

俺のモノは青木さんの口腔に包み込まれている。
喉奥までくわえ込まれて、時々強く吸われる。堪らない。

「はい…!!あぁ、凄い、です…!!」
「ふふ。良かった」

じゅぷ、と音を立てて青木さんが口を離した。
そのまま、ぬちゅぬちゅと淫猥な音を立てて右手で擦り上げられる。
青木さんの唇は、唾液と俺の先走りで濡れててらてら光っていた。
その眺めが厭らしくて、俺の喉はゴクリと鳴った。青木さんが口を開く。

「斉藤くんてさ、下の名前なんて言うの?」

思いがけない質問に、俺はどぎまぎしてしまう。

「か…一馬です」
「カズマ?」
「ひ、一つの馬って書いて、一馬」

ああ、漢字なんてどうでも良いのに。

「一馬?いい名前」
「そうッスか…?」
「うん。可愛い。一馬」

次の瞬間、俺の口は青木さんのしっとりした唇によって塞がれた。

(柔らけぇ…夢みたい…)

俺は夢見心地で舌を絡めた。今まで俺のモノを舐めてた口だけど、
そんな事は全然気にならなかった。目を開けると至近距離に
青木さんの顔があって、俺は鼓動が早くなった。

(睫毛長い…やばい、可愛い)

時折かかる鼻息がこそばゆい。

(背中に腕回してギュッてしたい。手、解いてくれないかな…)

俺の思惑をよそに青木さんは唇を離すと再び
俺の足元にしゃがみ込んだ。俺の先端に口吻けしながら、

「一馬の、お腹に付きそうなくらい反り返ってるよ。
やっぱり同じ20代でも前半と後半じゃ違うね。嫉妬しちゃう」
と言って首を傾げて可愛らしく笑った。

「約束通り、口でイかせてあげるね」

そう言って再びぱくん、と口に含んで前後にストロークを始める。
じゅるる、と厭らしい音を立てて粘膜が絡み付いて来る感覚に、体が熱くて蕩けそうになる。

「うあぁっ…青木さん、もう…!!」
「イきそう?もう出ちゃう?」
「はい…!もう、ヤバい、です…!!」
「いいよ、このまま出しちゃって。一馬の、全部受け止めてあげる」
「はぁっ…青木さん、青木さん、うぅッ…!!」

青木さんの舌に誘われるままに、俺は達した。
青木さんは俺の先端にチュッと吸い付いて最後の一滴まで絞り取ると、そのまま…

べしゃりと、俺の精液を足元に吐き出した。
唖然とする俺を尻目に、艶髪を耳に掛けながら一言、

「ごめんね。郡治の以外のは飲むの無理だから」

と、無邪気に笑って青木さんはそう言った。
てっきり飲んで貰えると思ってた俺は、少し(いや、実は結構)ショックな気持ちのまま
床に吐き出された己の白濁を見つめていた。こう云う気分に名前を付けるとしたら、
何が相応しいだろう。「エロ悲しい」気分?

・・・いや、青木さんの舌技は最高に気持ち良かったけどさ。
これじゃ、あのオッサンが骨抜きになる気持ちも分かる。
青木さんの前じゃ、並みの女なんか霞んじまうよ。

射精の倦怠感でぼんやりしていた俺に、青木さんが上目遣いで話し掛けて来る。

「ごめん、怒った?」

どうやら、急に無言になった俺が不機嫌になったものだと勘違いしたらしい。

「と、とんでもないッスよ。怒る訳ないじゃないですか。むしろ…」
「むしろ?」
「す、凄ぇ気持ち良かったです…最高でした」

俺は正直な感想を口にする。だって本当の事だし。
青木さんは俺の発言に「良かった!」と歓声を上げ、続いて
「嬉しい事言ってくれたから、サービスしちゃおうかな」と言って、極上の笑みで笑った。


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