薔薇十字団に愛を注ぎ込むブログです。
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榎の初体験の相手は司を希望しています。
益田は意を決したように瓶の蓋を外し、中身を指に少量垂らした。 「中指から入れて、慣れたら人差し指。最後に薬指まで 楽に出し入れ出来るようになったら、お前のを挿れるんだよ」 榎木津に手首を掴んで導かれ、恐る恐る入口に指を触れるとキュッと収縮する。 他人のこんな場所を見るのも触れるのも益田にとっては初めてだ。 そして手順が分かった所で勝手が分からない。 自分が初めて榎木津に抱かれた時はどうだったか。 あの時は、まさに無我夢中で必死に榎木津の背中に腕を回した事しか覚えていない。 いや、もう一つ覚えている事がある。それは・・・ 「お前を初めて抱いた時は、痛い痛いって泣いて暴れて大変だったなぁ」 榎木津が益田の心を読んだように呟いた。 彼の場合は「読む」と言うより「視えてしまう」のだが。 「お前の考えなどお見通しだ。 だから“榎木津さんにも痛い思いをさせたらどうしよう”って?」 「…はい」 小さく頷く益田に榎木津はバカだなぁ、と笑ってやる。 それでも、健気な下僕の忠誠心に悪い気はしない。 「…心配するな。僕は未通(おぼこ)娘じゃないよ」 と、今日一番の優しい声音で囁いた。そして 「いつまでそうしているんだ。これ以上モタモタしていたら本当にあげないよ」 と言って強引に益田の中指を己の後蕾に誘い込んだ。 つぷん、と何の抵抗もなく指が飲み込まれる。 「そのまま動かせ。指を出したり入れたり、 そう・・・“こっち”は久しぶりだから丁寧に解せよ」 益田は榎木津に言われるままに指を動かす。 生々しい粘膜の感触が指を締め付け、絡み付いてくる。 少しだけ抽挿がスムーズになったのを見計らって恐る恐る人差し指を挿入してみる。 途端に榎木津が溜め息のような吐息を吐いた。 「はぁっ…そうだ…もっと、奥も、」 益田は言われるがままに必死に指を動かす。 自分がいつも彼にされている事を思い出しながら。 そして益田の指が奥のある一点に触れた瞬間、ビクッと榎木津の体躯が跳ねた。 「あぁ…そこ、今の所だ、もっと強く、ピアノ弾くみたいに・・・そう、あぁッ!」 切なげに熱い息を吐く榎木津に益田は戸惑う。益田の知る榎木津は いつも余裕綽々で、益田を抱いている時も声など上げた事が無い。 勿論、益田の方が快楽に飲まれて榎木津を顧みる余裕が無いだけかも知れないが。 「はぁっ…マスヤマ…そこだ、もっと、」 見れば榎木津の中心は再び勃ち上がり、先端から透明な先走りが滲んでいる。 益田が指を動かす度に腰が揺れ、微かな吐息が漏れる。 自分の愛撫で榎木津が感じて、喘いでいる。その姿は、目眩がするほど艶めかしかった。 「もう良い、マスヤマ、もうおいで…早く」 そう言って榎木津は益田が挿入しやすいように腰の下にクッションを敷き、 足を大きく開いてみせた。その間に益田が体を滑り込ませる。 仰向けの榎木津の上に倒れ込むような体勢で、益田は自身を榎木津の後蕾に当てがった。 「榎木津さん…行きますよ、」 「いいよ、早く…」 グッと先端に力を込めると、そこは大した抵抗も無く、すんなりと益田を受け入れた。 「あぁ…あッ、あッ、榎木津さん…!」 「そうだ…僕だ。お前が今抱いているのは紛れもなく・・・僕だよ」 そう言って榎木津はグイッと腰をグラインドさせてみせる。 「やぁッ!動かないで…!」 「馬鹿。動かなきゃ始まらないだろう」 そう言うと榎木津は益田の腰に足をクロスさせて、逃げられないように 固定してしまう。そのまま下から腰を揺すって益田を追い上げる。 内部を収縮させてきつく締め付けてやれば、ビクン!とまた一段、益田自身が膨張した。 「あんッ、榎木津さんの中、熱い…!」 堪らず首筋にしがみ付いてきた益田を受け止めてやりながら、榎木津は 「こら、これじゃどっちが抱いているのか分からないじゃないか」 と、クスクス笑いながら少し意地悪に言った。 「ほら、僕はもう何もしないから後は自分の好きなようにやってみなさい。 自分がいつもされてる事だ。どうすれば良いか分かるだろう?」 そう言って完全に全身の力を抜いてベッドに身を沈めてしまう。 肌理の細かい白磁の肌。シーツに広がる艶やかな飴色の髪。 細く引き締まった完璧なボディライン。そして西洋人のような美しい顔立ち。 この世の美を全て集約したような存在の彼。 彼の中心を覆う茂みすら光に翳せば栗色で、中心にそびえる彼自身もまた ギリシア彫刻のそれのように美しい造形をしていた。 そして彼自身が今、勃ち上がり先端から透明の雫を零しているのは、紛れもなく 自分が彼を挿し貫いて抱いているからだと云う事実を視覚から認識した瞬間、 益田の中で雄としての本能が弾けた。 榎木津の膝の裏に手を回し、無我夢中で腰を叩きつけ始める。 途端に天蓋付きのベッドがギィッと軋む音を立てた。 (5へ) PR |
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妄想族。
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電車で読書。
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益田は正義だと信じてやみません。若者とオッサンを幸せにする為に奮闘する日々。
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