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薔薇十字団に愛を注ぎ込むブログです。
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邪魅における先生最大の功績は「郷嶋郡治」を生み出した事だと思うよ。。
青木がツンデレ属性だったと分かっただけでもう・・・!!何かが滾っちゃう><

※連載中「クローズド~」の青木とは別人です。
※キャラが壊れてるのはわざとです。
※郷青における青木は少々おバカさんです。
※思いっきり情事後です。
※ほんのりエロあり(全然期待する程じゃないよ!)

それでも良い!という心の広い方だけ、続きからどうぞ↓↓








煙草を吸うアンタの節ばった手だとか、ジッポライターの音だとか。
外国煙草の匂いだとか。そう云うもの全てが。


『Smokin'  Cigarette』


「なんだ、欲しいのか?坊や」
ふと頭上から降り注いだ声に、そんなにそれを凝視していたのかと青木は顔を上げた。
「要りませんよ。僕は吸わないし」
ガラス製の灰皿に吸い殻を押し付けながら、視線だけでそうか?と郷嶋は返した。
「物欲しそうな顔して見てたからよ」
「そんな風に見えました?」
「刑事部屋で吸わないと浮くだろう」
「別に。皆さん僕が吸わないの知ってますから」
「・・・敬語使うなよ」

そう言って郷嶋が体を倒して来たので、反対に青木は上体を起こして
彼の口唇を受け止めてやった。 お互いの部屋では敬語は使わない決まりだ。
決まりと言っても郷嶋が勝手に決めた事なのだけれど。

「最中に“挿れて下さい”とか言われたら萎えるだろうが」とは彼の弁だが、
生憎、そんな事を青木が言った憶えは無かった。

とにかく、そんなこんなでお互いの部屋にいる時は敬語は使わない事になっている。

「ゴメン、なんか癖が抜けなくて」
「いい加減に慣れろよ坊や」
「じゃあ、その坊やって言うのも止めてくれる?」
わざと拗ねたように言ってやると、悪かったよ坊や、とわざとらしく言うので
青木もわざと「もう!郷嶋さん!」と子供っぽく膨れてみせた。
それを見た郷嶋が珍しく声を出して笑うものだから、青木も釣られて笑ってしまった。
2人とも、こう云う戯れが事のほか好きだ。

「・・・それに僕は、煙草よりこっちの方がいいな」
ああ?と問いかける郷嶋を無視して、上掛け布団を払いのけ、
青木は郷嶋自身に軽く手を添えた。郷嶋が苦笑する。

「元気だなぁ。言っとくけど今夜はもう勃たねぇぞ」
「分かってる。郷嶋さん、もう年だもんね」
「・・・はっ倒すぞ、お前」
その言葉にクスクス笑いながら
「僕がしたいだけだよ。だって久しぶりなんだもの」いいでしょ?と上目使いで言ってやった。
彼は案外、こう云う可愛らしい態度に弱い事を知っていてるから、勿論わざとだ。

頭に灰は落とさないで、と念を押してからゆっくり喉奥まで彼を迎え入れた。
唇で締め付けたまま舌先を尖らせて裏筋を先端までつぅっと辿ってやると、彼が
微かに喉を鳴らした。それに気を良くした青木は、鈴口に舌を差し入れたりして
時折強弱を付けて吸ってやる。歯を立てぬように、内頬の粘膜全体で包み込むように。
先端を舌で愛撫している時は、指で竿を上下に擦り上げる事も忘れない。

「上手くなったな、坊や」
そう言って頭を撫でる手が案外優しくて青木は嬉しくなる。
全てアンタ仕込みだからね、なかなかツボを心得ているでしょう?そう云う意味も含めて

「・・・気持ちいい?郡治」

と聞いてやると「咥えたまま喋んな、くすぐったいよ」と言いながら髪を指で梳いてくれた。
感じてくれてるんだ。嬉しいな。

郷嶋が3本目の煙草を吸い終わる頃、流石に顎も舌も疲れた青木は顔を上げた。
郷嶋の雄は青木の執拗なくらい丁寧な愛撫に僅かばかり形を変えたが、流石にもう
青木を貫けるだけの勢いは無く、口を離した途端に元の形に戻ってしまう。

しばらく青木は名残惜しそうに掌で撫でたりさすったりしていたが、その戯れも郷嶋によって
「いつまで人の息子弄って遊んでんだ。さっさと寝ろ」と下着の中にしまい込まれてしまった。
時計を見たら午前3時を回った所だった。

明日は青木は遅出なので比較的のんびりしていられるが、郷嶋は早めの出勤なので、
いくら水道橋と桜田門が、郷嶋の住む中目黒より若干近いと言っても寝不足は響くだろう。

「寝るぞ、文蔵」
郷嶋は立ち上がって豆電球を消した。以前、いちいち立ち上がって消さなくても済むように
電灯の紐を付け足して、先端に五円玉をくくり付けようと青木は提案したのだが、
所帯臭いから嫌だと却下されたので専ら電気を消すのは郷嶋の役目である。
嫌だも何も、ここは青木の部屋なのだが。

それじゃお休みなさい、と言った青木の口唇にねっとりと舌を差し入れて口吻けをするのは
2人の眠る前の儀式のようなものだった。ぴちゃ、と微かな音を立てて離れた互いの口唇に
一筋の銀糸が伝う。郷嶋の肩口に顔を埋めた青木が囁くように問う。

「・・・あのさ、」
「なんだ、坊や」
「・・・よく散々自分の×××舐め回してた口に口吻ける気になるね」
「お前・・・本気でブッ飛ばされてぇのか」


郷嶋は拳を振り上げる真似をして見せたが、
それは却って青木の笑いのツボを刺激するだけだった。
 
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